昭和40年男たち愛用品のなかには、昔も今も変わらず魅力を放ち続ける永遠の傑作品が数多くある。その魅力の虜になったため、使い捨てるのではなく、メンテンナンスをし、修理をし、いつまでも大切に愛用し続ける。そんな逸品をここに紹介しよう。
※この記事は雑誌『昭和40年男』、2022年2月号に掲載したものです。

独特の音色で多くのミュージシャンを魅了する
今も昔も、多くの人がギターを弾きたいと思うきっかけは、憧れのミュージシャン。あんなふうに弾きたい、あんなふうになりたいと思う。だから、当然同じ楽器が欲しくなる。ギブソンは、フェンダー、マーティンなどと並んで、プロミュージシャンの多くが愛用するギター。特にロック系アーティストが使用している印象が強い。
ギブソンがアメリカで設立されたのは1894年。まずアコースティックギターで評価を確固たるものとし、その後、時代の要請に応えるかたちでエレキギターを開発した。1952年にジャズミュージシャンのレス・ポールと共同開発した同名のモデルが、60年代にロックミュージシャンの間でブームに。その後多くのヒットモデルをつくり、今日の地位を築いた。
ただ、昭和40年男にとってギブソンは高嶺の花。文字どおり、楽器店の上の方に飾ってあって手が届かなかった。がんばって買ったのは、日本製のコピーモデル。「本物」が欲しいという夢を、大人になってからやっと叶えた人は多いのではないだろうか。
筆者もそのひとり。30代になってやっと買ったのがJ-50。ジェイムス・テイラー、佐橋佳幸などの使用で有名な名器だ。初めて抱えて音を出した時の感動は、今でも忘れることはできない。深くてガッツのある音。新品で買った本器も、いつの間にかもう20年モノ。ニスのヒビやライブで付いた傷も含めて宝物だ。






