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昭和マイルド

子どもの頃は
ディスコTシャツを
飾るくらいだった
――山名清久

昭和40年男が残したもの

ひとつのカルチャーに強い執着をもつ人にとっての身近な贅沢は、それらの世界を凝縮した部屋を作ることだろう。趣味に囲まれるタメ年男の部屋にお邪魔した。

※この記事は雑誌『昭和40年男』、2022年10月号の一部を抜粋したものです。

山名清久–ディスコ時代の産物にも音にも酔える小箱を演出。

六本木のディスコに衝撃を受け、高校生の時から自分の部屋をディスコテイストにしていたという山名清久氏だが、なんとそのスタイルは今も継続! 当時はターンテーブル1台に、ディスコ「ナバーナ」のTシャツを飾る程度だったが、大人になった趣味人がその程度で終わるはずもなく…。フローリングならぬ“フロア”をヘリンボーンにリフォームし、本格的なDJブースを設置。アースウィンド&ファイアーのジャケットを手がけた画家・長岡秀星の大判リトグラフに、ミラーボールまでも。そこは部屋というより、もはや完全な小箱ディスコである。

我らがアイドル、アグネス・ラムが見守るアルコール類を置いた棚も幼い頃から連れ添ったもので、最近ライトをDIY設置
実家を二世帯住宅にリノベし、父の書斎を自身のディスコ部屋に(笑)。夜になり、スクリーンで『ソウル・トレイン』でも流せば完全なディスコに変貌する。シャンデリアは当時から使われていたもの
“元”父の書斎の棚に飾っているのは、ハワイで手に入れた懐かしのソニー・スポーツウォークマン
実際にベスパを愛用している山名さんだが、このクッションはなんと高校時代に女の子に作ってもらったもの!
この部屋で好きな音に浸るべく、小6の時に憧れていたアイワのラジカセを大人になって購入
日本ソウルバーの雄、テンプスの灰皿も発見
ツーリングも趣味のひとつ。ケルビムのランドナーが当時スタイルだ
棚にはキース・ヘリングなどクラブ時代に人気を博したものも見られたが、ファラ・フォーセットのマグカップが何より山名さんの世界観を示す。サーファーディスコ期のセックスシンボルである

山名清久/やまなきよひさ
昭和40年、東京都生まれ。テレビ音響、音声の仕事を経て、 2010年にディスコムーブメントにフォーカスしたバー「ディスコティックバー ロジャー」を東京・学芸大学にオープン。特に1978~83年頃までに栄えた日本独自の文化、サーファーディスコカルチャーにめっぽう強い
HPリンク:http://www.discoroger.com/

文:トロピカル松村
撮影:深水敬介