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昭和マイルド

レッドウィング アイリッシュセッター
――元祖TOKYO BOY 連載第2回

編集部

音楽を聴いて洋服ばっかり買ってた。そんな人生。ファッションと言っても洋服だけに留まらずギターも当時のアーティストが持っていたものが好きで、音よりも形や色で選んでしまう。そんな僕が集めたアイテムの紹介なんかをしつつ、実際に体験したアメリカやロンドンのこと、音楽そしてもちろんファッションのことなんかを書いて行きたいと思っています。
(1952年東京生まれの匿名著者・元祖TOKYO BOY氏が2006年から2025年にかけて書き綴った人気ブログ「元祖TOKYO BOYカタログ」のアーカイヴを昭和マイルドで再掲載していきます)

レッドウイング、アイリッシュセッター。僕はこれを1974年にサン・フランシスコで手に入れた。その名前すら知らなかったワークブーツ。油がプンプン匂った。手で触ると皮にしみ込んだ油が手のひらに染み付いた。僕が買ったときの値段は確か50ドル前後。

自慢ではないが、僕が知る限りレッド・ウイング・アイリッシュ・セッターを一番最初に手に入れた日本人は自分だと思っている。 翌75年、『USAカタログ』という雑誌が読売新聞社から発売され、日本で初めてレッド・ウイング他、サンタローサやエルエルビーンのワークブーツが紹介された。

この実物はスタイリストを通じてデビュー前の山崎まさよしにレンタルした。「月明かりに照らされて」のプロモーション・ビデオで彼が履いているのがこれである。
(2006年5月記)












文:元祖TOKYO BOY