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昭和マイルド

イングリッシュ・アーミー・ジャケット
――元祖TOKYO BOY 連載第1回

編集部

音楽を聴いて洋服ばっかり買ってた。そんな人生。ファッションと言っても洋服だけに留まらずギターも当時のアーティストが持っていたものが好きで、音よりも形や色で選んでしまう。そんな僕が集めたアイテムの紹介なんかをしつつ、実際に体験したアメリカやロンドンのこと、音楽そしてもちろんファッションのことなんかを書いて行きたいと思っています。
(1952年東京生まれの匿名著者・元祖TOKYO BOY氏が2006年から2025年にかけて書き綴った人気ブログ「元祖TOKYO BOYカタログ」のアーカイヴを昭和マイルドで再掲載していきます)

いわゆるイギリス版のボンバー・ジャケット。レプリカ。USAのB-3が一般的には有名だけど、僕はこのイギリスものが好きです。

というのは、ポール・マッカートニーが「スピン・イット・オン」っていう曲(アルバム『バック・トゥ・ジ・エッグ』に収録)のプロモーション・ビデオでウィングスのメンバーと全員お揃いで着て歌っているから。で、これの本物、つまり大戦ものは彼の1stアルバム『マッカートニー』のジャケットで本人が着用している。愛娘のメアリーが胸元から顔をのぞかせている有名な写真だ。

このレプリカは1980年代初期に六本木のブルック・ランズで70,000円前後で売られていた。あんまり人気がなかったせいかすぐに市場から消えてしまったのだが。当時ウルグアイ製のものも混じっていてイギリス製を探すのがなかなか大変で、僕が当時手に入れたものはウルグアイ製のものだった。イギリス製のものはタグがユニオン・ジャックになっている。

この写真だと見えにくいかな? これは2年前にロンドンの古着屋で手に入れた。クイーンのメンバーやジョー・ストラマーなんかもこのレプリカをよく着ていたもので、最近のロンドンのクラブなんかに行くと若手のミュージシャンやアーティスト達が羽織っているのを再び見かけるようになった。

タータンのパンツに合わせた若者をコベント・ガーデンで見たけどいいセンスだと思った。個人的にはまた流行ってほしいアイテムである。(2006年5月記)












文:元祖TOKYO BOY